Software Testing
News
Forum
Symposium
Columns
Articles
Readings
Research
Tools
Companies
C.S.T. FAQ
Nishi lab.
テストケースの粒度

皆さんは、テストケース、と聞くと何を思い浮かべますか?

例えばWebアプリのログイン画面を思い浮かべて下さい。「ログインする」がテストケースだと答える場合もあれば、「○○というユーザ名、××というパスワードでログインする」と答える場合もあります。同時にログインしているユーザが何人いるか、もテストケースに書くと考えた方もいるでしょう。ユーザ名の入力とパスワードの入力の順序を考えた方もいるかもしれません。もしかしたら、GUI自動操作ツールのスクリプトを意味する場合もあるかもしれませんね。

このように、テストケースには色々と細かさのレベルがあります。このレベルのことを、テストケースの「粒度」と私は呼んでいます。粒度は粗すぎても細かすぎてもいけません。

例を挙げましょう。「ログインする」というテストケースを、テスト実施担当者(テストオペレータ)に渡したとします。テストオペレータは、テストケースにアカウント情報が書いてありませんから、適切と思われるユーザ名とパスワードでログインするでしょう。しかしこれでは、毎回ログインするアカウントが異なってしまうかもしれません。アカウントによって権限が異なるため、バグが見つかったり見つからなかったりするのです。したがって、テストケースを実施するたびにテスト結果が異なってしまいます。これは粒度が粗い例です。一般的に、粒度が粗いと誤解が生じやすくなります。

ではテストケースの粒度を細かくすればよいのでしょうか。全てのテストケースに「ユーザ名は○○で、パスワードは××で、同時にログインしているユーザはAとBとCで、ログインする前にPとQとRの操作をして...」なんて書いていると、書く手間ばかりかかってしまいます。一般的に、粒度が細かいと工数が増加します。工数の問題でテストケースの粒度を細かくできない場合は、テスト実施の記録を細かく取るようにするとよいでしょう。ただし記録に手間がかからないように工夫する必要はありますが。

適切なテストケースの粒度は、どの程度でしょう。それはテスト組織ごとに異なります。新人にテストを実施させる場合には、粒度を細かくすることを意識した方がよいでしょう。一方長年連れ添ったテストオペレータばかりの組織なら、粒度が多少粗くても誤解は生じないでしょう。とはいえ、随時ミーティングを実施して粒度の意識統一を行っておくことが必要です。

テストケースの粒度を意識するのは、良いテストの始まりだと私は考えています。ぜひ一度、自組織のテストケースの粒度を確認してみて下さい。

投稿者 nishi : April 11, 2004 | トラックバック
コメントを投稿する










名前、アドレスを登録しますか?







Powered by Movable Type
Copyright © 2003-2004 Yasuharu NISHI, All rights reserved. 046159