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ソフトウェアのモノづくり
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ここのところ「モノづくり」というキーワードでハードウェアの生産技術を目にすることが増えました。昔から日本の生産技術の高さは定評があったのですが、最近また注目されてきているようです。品質立国を支えるモノづくり技術としての生産技術、みたいな感じですね。低品質少品種大量生産では中国などの低賃金諸国にアウトソーシングを行うデルを始めとするワールドワイドカンパニーにかなわないので、高品質他品種少量生産で競争力を付けるため生産技術に注目しようということでしょうか。セル生産方式に言及している記事などは代表例ですね。
さて、なぜ生産技術は競争力の源泉になるのでしょう。それは、真似のできない技術だからです。決して日本人は手先が器用だからではありません。オートバイをバラして同じものを作ってしまう方が、よっぽど手先が器用かもしれませんよ。
技術の真似には2種類あります。1つは現地企業に技術供与をしたり、生産委託をすることで技術水準が追いつくケースです。もう1つは、製品のリバースエンジニアリングによって技術を盗まれるケースです。前者は技術水準を引き上げようとしているわけですから、今回は除外しましょう。技術を真似されて困るケースは後者ですね。
リバースエンジニアリングをされると、製品に作り込まれた技術は真似されてしまいます。では逆に考えましょう。製品に跡形も残らないような技術であれば、真似はされません。そんな技術はあるんでしょうか。それが生産技術です。いかに早く安くきちんとモノづくりをするか、という技術を磨き上げることが競争力の源泉になるわけです。
では、ソフトウェアで真似されない技術とは何でしょう。その一つが、テスト技術です。テストをいかに早く安くきちんと行うか、という技術を磨き上げても、その技術は決して製品に残りません。製品に残るのは、バグが無いという事実だけですから。テスト技術は、リバースエンジニアリングによって真似されることもありません。すなわちテスト技術は、ソフトウェアのモノづくりを支える重要な技術になるわけです。
テスト工程は、ソフトウェア開発のボトルネックになっています。現状のソフトウェアの開発工程は、最低でも3割、多い場合には9割近くもテストに割いています。テストの改善は大きなコストダウンの源泉であり、ひいては競争力の源泉にもなるのですね。ぜひ自社のテスト工程を見直して、改善を図ってみてください。
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投稿者 nishi : April 18, 2004
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